平成28年7月22日(金)あいにくの雨模様となったこの日。自閉症支援トレーニングセミナーの初日は3名の先生方による公開講座からスタート。
ホールは満席、400名の聴講者の方々の熱気でムンムンです。
- 「自閉症の特性に配慮した支援の在り方について」志賀利一先生(国立のぞみの園研究部部長)
志賀先生は、普段はサラッと触れられる程度の知的障害について、ていねいにお話しくださいました。改めて知る事ができて良かったとの感想も多く寄せられています。
そして、重度の知的障害と自閉症を併せ持つ人が不適切な関わり&環境の結果抱えてしまう可能性が高い「強度行動障害」についても動画を交えてお話しくださいました。
- 「構造化のアイディア」中山清司先生(NPO法人自閉症eサービス代表)
中山先生は私たちの日常の中にいかに構造化が取り入れられているのかを最初にお話しくださいました。
それから、構造化のアイディアについてたくさんの事例を挙げてご説明くださいました。
- 「コミュニケーション」坂井 聡先生(香川大学 教育学部特別支援教育講座 教授)
今年、初めて埼玉に坂井先生をお迎えしての最終講義・
舞台上を縦横無尽に動き回ってお話しくださる先生の巧みな話術に会場の皆さんはどんどん引き込まれていきました。
会場の皆さんが参加する自閉症の子どもたちの持つコミュニケーションの難しさの体験コーナーや動画の紹介もありました。
- 三人の講師の先生方は共通して彼らの持つ特性を理解し、一人ひとりのニーズを把握し、その子・その人に必要な環境を整え支援をしていくことの重要性をお話しくださいました。
是非、一人でも多くの方に、子どもたちのことをご理解いただきたいと思っています。
<オリエンテーション>
公開講座終了後、場所を会場である埼玉大学附属特別支援学校に移して、自閉症支援トレーニングセミナー受講者に向けてのオリエンテーションを実施しました。
総合プロデューサーの中山清司先生から、これから取り組む内容についての説明の後、各グループ8名ずつの受講生とそのグループ担当のスタッフの皆さんの初顔合わせを行いました。