自閉症勉強会『もっと知ろう!ASDのこと』

埼玉県でも「自閉症支援トレーニングセミナー」が開催されるようになり、年々自閉症について「学びたい!」という声が高まってきています。その声に応える形で有志が集い『学びたい人たちが立場を超えて共に学べる場を』と、平成28年度から勉強会を開催しています。
学校の先生・事業所や施設職員等の支援者はもちろん、保護者の方も参加できます。
(有志で運営しておりますが、連絡先等開示の都合上、本会の申し込み・問い合わせ等は、埼玉県自閉症協会事務局宛とさせていただいております)
自閉症のことをもっと知りたいと思われている方、ぜひ一緒に学んでみませんか?

★特に、今後のトレーニングセミナー受講をお考えの方については、事前に学んでおくことで3日間のセミナーが有意義なものになると思います。また、これまでのトレーニングセミナーに参加された方についても、振り返りのよい機会になるかと思います。ぜひ、多くの方の参加をお待ちしております!

平成28年度 勉強会の様子

<ファーストステップセミナー>

<セカンドステップセミナー>

 

<ファーストステップセミナー>

この会では、4月から7月までの1学期の間は「ファーストステップセミナー」として、自閉症の基本的な知識・支援について学べるよう企画しました。
自閉症について学びたい!と思っても、系統立ててじっくり学べる機会というのはそうそうないなぁ・・・と思ったのが、この勉強会立ち上げのきっかけです。

基本的な知識を一つひとつじっくりと積み上げていくことで、自閉症について初めて学ばれる・ふれる方はもちろんのこと、これまで充分に学んできた方も、これまで知らなかったことや、自己流の支援、勘違いしたままだった知識があったなら、そこで気付き・修正していくことができると思います。

加えて、夏の「自閉症支援トレーニングセミナーin埼玉」への受講を考えておられる方にとっては、事前に学びを積み上げていくことで、公開講座・そしてその後の実践セミナーの内容や意義がしっかりと理解できるものと思いますし、過去の自閉症支援トレーニングセミナーに参加された方にとっても、振り返りの機会になるのではと思っています。

H28.4.10 第1回 「自閉症ってなんだろう?~障害特性について学ぼう~」

初回はまず「障害特性」について学ぶことから始めました。説明は、植田みおりさん(NPO法人ネストジャパン)にしていただきました。

初回ということや、広い広報活動もできないままこの日を迎えることで、わずかな人数でこぢんまりとした会になると思いきや・・・部屋が埋まる程、たくさんの方々にご参加いただきました。ご参加くださった皆さんに心から感謝いたします。

植田さんからは、自閉症の特性についてを一つひとつわかりやすく説明していただきましたが、この日一番盛り上がったのは「発達障害あるある♪」のコーナー。実は植田さんはこの日の参加人数を見て「あるある♪なんて出したらふざけているのかと思われちゃうかも~・・・」と、内容変更を申し出てこられたのですが、こちらからは「絶対皆さんの理解につながるから!」と説得し、お話していただいた経緯があります。

そんなこともありましたが・・・結果、「基本的な事項をわかりやすく説明していただいた点や少しくだけた感じが親しみ感があり、良かったです(あるあるシリーズ)」「使っていることばがとにかくわかりやすく子どもの姿も見える。たくさんの知識、経験に裏付けされて、それをやさしいことばで伝えていく講義、すばらしいと思いました」と、大好評のうちに終えることができました。次回以降が楽しみです。

H28.5.8   第2回 「評価ってどんなことをするの?」
H28.5.8   第3回 「目で見てわかりやすく~構造化について知ろう~」

5月は一日かけての勉強会です。この日も植田みおりさん(NPO法人ネストジャパン)がお話してくださいました。

前半の「評価」では、心理検査だけではなく「行動観察」などのインフォーマルな評価についてもお話いただいたので、大変参考になったことと思います。
後半の「構造化」では、グループワークを取り入れ、1つの事例についてグループで話し合いながら進めました。絵に描いて「ここはこうしたらどうかな?」など各グループそれはもう楽しそうに、ディスカッションしていた姿が印象的でした。

H28.6.12 第4回 「ひとりでできるよ!~自立課題について知ろう~」

この日の説明は、加藤順一さん(社会福祉法人つどい福祉会)にお願いしました。
大きな段ボール箱を持って現れた加藤さん。中には自立課題がいっぱい!
実際の自立課題や写真を使ってのお話はとてもわかりやすく「実物を見ることでイメージできました」「学校よりもずっと長い期間を過ごす作業所での話。とても参考になりました」といった感想をいただきました。
同じ県内といえども、遠くから時間をかけていらしてくださった加藤さん。どうもありがとうございました。

H28.7.10 第5回 「伝えあおうよ~コミュニケーションの支援~」

この日の講義は、阿相道子先生(埼玉県教育局県立学校部特別支援教育課指導主事)にお願いしました。

皆さんは自閉症の人達との「コミュニケーション」というとどんなことを思い浮かべるでしょうか?
自閉症の人達と接していれば『話し言葉(音声言語)だけではない』ということはおわかりかと思います。しかし『絵カードを使ってやりとりしています』という方も、気づくと保護者や支援者の側から伝えることばかりが中心になっていたりしませんか?「コミュニケーション」とはどちらか一方からのものではなく双方向でやり取りするべきものです。
そういった基本的な点をふまえながら、自閉症の人達のコミュニケーションの発達の質的な違いについて、具体的な行動→それはなぜか?という理由→どんな支援をしたらよいかといった考え方という形でわかりやすくご説明くださいました。
そして、大切にしたいことと銘打って「自閉症の特性を意識した支援を」、スケジュールやワークシステムは「子どもが自立して行動できるように手助けすることがねらいであること」、「子どもがわかる手段を使ってやりとりをすること」、子どもの側からはコミュニケーションができることを重視し、子どもが発信できる手段で「自ら発信すること」が大切とお話しくださいました。どれも決して忘れてはいけないことだと思います。

この日の研修は、周りの人とコミュニケーションを取りながら楽しく参加できる工夫を随所に取り入れてくださいました。自閉症の人達とのコミュニケーション。大変奥が深いテーマでしたが、快く講師をお引き受けくださった阿相先生に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
H28.7.10 番外編 「自立課題を作ってみよう」(トレセミ余暇課題作成)

午後は参加可能な人たちで、自閉症支援トレーニングセミナーの際、協力児の余暇時間等に使用する課題を作りました。事前情報から、「好きなものは何かな?」「どんなことならできそうかな?」と考えながら、ワイワイと楽しく作成しました。

 

 

<セカンドステップセミナー>

7月の自閉症支援トレーニングセミナーin埼玉をはさんで2学期・3学期は隔月・偶数月に「セカンドステップセミナー」として、少しだけ階段を上った内容を企画しました。

H28.10.9 第6回 「知っておいてほしいこと~自閉症の人たちのために~」

3連休の中日という設定となってしまいましたが、セカンドステップセミナーを開催しました。
ファーストステップセミナーでは出てこなかった「自閉症の三つ組み以外のこと」で、自閉症の人達に関わる方にぜひ知っておいて欲しいことを保護者の立場から挙げさせていただき、参加者で考えてみる機会とさせていただきました。もしかすると、とても耳の痛い内容になっていたかもしれません。ですが、長い時間を自閉症の人達と過ごしてきたからこそ、伝えられる・いや、伝えておかなければならないことを思い切ってお話させていただきました。

H29.2.12 第7回 「困った行動・うまくいかない・どうしたらいい?」

2月は、園・学校・事業所・施設・家庭とそれぞれの場で実践を重ねていく中で必ず出てくる
「やってみたんだけどうまくいかないんだよね・・・」
「こんな時って皆さんどうしています?」
「どんなふうにしてみたらいいかわからなくなって、行き詰まっちゃった・・・」
そんな悩みをお互いに持ち寄って考えて行く場を設けました。
行き詰まってしまっていたことも、立場の違うそれぞれの人たちの知恵を結集することでよい方法に結びつくかも?!ということで開催しました。
最終回は参加人数も少なかったのですが、こじんまりとした中で様々な意見交換ができて実のある場となりました。ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました。