【活動報告】自閉症支援トレーニングセミナー2日目・3日目 実践トレーニング・セッション

平成28年7月23日(土)・24日(日)は、埼玉大学附属特別支援学校を会場にした「実践トレーニング・セッション」が行われました。
24名の受講者が幼児期・学齢期・成人期の3つのグループに分かれ、対象児・者に対してセッションを行います。

「自閉症の特性の理解」「評価」「構造化」「コミュニケーション」について、具体的な実践を通し、チームで取り組んで行くことの大切さを学ぶ2日間です。
それぞれのグループごとモデル児・者に協力していただき、前もって取ってもらったアセスメント(PEP-Ⅲ、TTAP)を基に自立課題を考えていきます。評価をしながら、一人で取り組める課題を見つけていくというプロセスの中、トレーナーの先生方に直接アドバイスを受けられるというのは、受講生の皆さんは貴重な学びの機会になったと思います。

幼児期のトレーナーは、坂井聡先生、学齢期のトレーナーは高橋亜希子先生、成人期のトレーナーは松尾浩久先生に務めていただきました。

実践トレーニングセッションの最後を締めくくるのは、グループごとに2日間の取り組みの発表と先生方の講演でした。担当のトレーナーの先生方からも3日間の総評を述べていただき、受講生にとって充実した機会であったと思います。
最後に坂井先生はお話しの中で、子どもたちが頑張っていること、「一人でできる」ということが自尊心や自信を持つことに繋がるということ、愛情ややる気に加え、そこには技術が必要であるということ、分かるように伝える為に構造化があるということなどをお話しくださいました。
参加の皆さんに正しい理解が広まることを願いつつ、2016年のトレセミは無事に終了しました。

今年度、会場となった埼玉大学附属特別支援学校には、開催前、そして終了後も大変お世話になりました!
特に、膨大な量の課題の素材やパーテーションなどを長期にわたり保管していただきました。本当に助かりました。また、当日もいろんな素材の提供を快く応じていただいた上に、お弁当の手配などもお手伝いいただきありがとうございました<(_ _)>