月別アーカイブ: 2016年8月

【活動報告】自閉症支援トレーニングセミナー2日目・3日目 実践トレーニング・セッション

平成28年7月23日(土)・24日(日)は、埼玉大学附属特別支援学校を会場にした「実践トレーニング・セッション」が行われました。
24名の受講者が幼児期・学齢期・成人期の3つのグループに分かれ、対象児・者に対してセッションを行います。

「自閉症の特性の理解」「評価」「構造化」「コミュニケーション」について、具体的な実践を通し、チームで取り組んで行くことの大切さを学ぶ2日間です。
それぞれのグループごとモデル児・者に協力していただき、前もって取ってもらったアセスメント(PEP-Ⅲ、TTAP)を基に自立課題を考えていきます。評価をしながら、一人で取り組める課題を見つけていくというプロセスの中、トレーナーの先生方に直接アドバイスを受けられるというのは、受講生の皆さんは貴重な学びの機会になったと思います。

幼児期のトレーナーは、坂井聡先生、学齢期のトレーナーは高橋亜希子先生、成人期のトレーナーは松尾浩久先生に務めていただきました。

実践トレーニングセッションの最後を締めくくるのは、グループごとに2日間の取り組みの発表と先生方の講演でした。担当のトレーナーの先生方からも3日間の総評を述べていただき、受講生にとって充実した機会であったと思います。
最後に坂井先生はお話しの中で、子どもたちが頑張っていること、「一人でできる」ということが自尊心や自信を持つことに繋がるということ、愛情ややる気に加え、そこには技術が必要であるということ、分かるように伝える為に構造化があるということなどをお話しくださいました。
参加の皆さんに正しい理解が広まることを願いつつ、2016年のトレセミは無事に終了しました。

今年度、会場となった埼玉大学附属特別支援学校には、開催前、そして終了後も大変お世話になりました!
特に、膨大な量の課題の素材やパーテーションなどを長期にわたり保管していただきました。本当に助かりました。また、当日もいろんな素材の提供を快く応じていただいた上に、お弁当の手配などもお手伝いいただきありがとうございました<(_ _)> 

 

 

 

【活動報告】自閉症支援トレーニングセミナー1日目 公開講座

平成28年7月22日(金)あいにくの雨模様となったこの日。自閉症支援トレーニングセミナーの初日は3名の先生方による公開講座からスタート。
ホールは満席、400名の聴講者の方々の熱気でムンムンです。

  • 「自閉症の特性に配慮した支援の在り方について」志賀利一先生(国立のぞみの園研究部部長)
    志賀先生は、普段はサラッと触れられる程度の知的障害について、ていねいにお話しくださいました。改めて知る事ができて良かったとの感想も多く寄せられています。

    そして、重度の知的障害と自閉症を併せ持つ人が不適切な関わり&環境の結果抱えてしまう可能性が高い「強度行動障害」についても動画を交えてお話しくださいました。

  • 「構造化のアイディア」中山清司先生(NPO法人自閉症eサービス代表)

    中山先生は私たちの日常の中にいかに構造化が取り入れられているのかを最初にお話しくださいました。
    それから、構造化のアイディアについてたくさんの事例を挙げてご説明くださいました。

 

  • 「コミュニケーション」坂井 聡先生(香川大学 教育学部特別支援教育講座 教授)
    今年、初めて埼玉に坂井先生をお迎えしての最終講義・
    舞台上を縦横無尽に動き回ってお話しくださる先生の巧みな話術に会場の皆さんはどんどん引き込まれていきました。
    会場の皆さんが参加する自閉症の子どもたちの持つコミュニケーションの難しさの体験コーナーや動画の紹介もありました。

 

  • 三人の講師の先生方は共通して彼らの持つ特性を理解し、一人ひとりのニーズを把握し、その子・その人に必要な環境を整え支援をしていくことの重要性をお話しくださいました。
    是非、一人でも多くの方に、子どもたちのことをご理解いただきたいと思っています。


<オリエンテーション>
公開講座終了後、場所を会場である埼玉大学附属特別支援学校に移して、自閉症支援トレーニングセミナー受講者に向けてのオリエンテーションを実施しました。
総合プロデューサーの中山清司先生から、これから取り組む内容についての説明の後、各グループ8名ずつの受講生とそのグループ担当のスタッフの皆さんの初顔合わせを行いました。

再掲 2016.9.10 ペアレントメンター事業公開講座

「発達障害の子どもがのびのび暮らせる生活サポート」
~幼児期を中心として~
講師:安倍 陽子 氏

平成28年度ペアレントメンター養成事業では、多くの方に聴講いただける公開講座として、8月に続いて9月にも以下の日程で開催いたします。
ご興味のある方はどなたでもご参加いただけます。皆様お誘いあわせのうえお申込みください。

日時 平成28年9月10日(土)13:30~15:30(受け付けは13:00開始予定)
会場 彩の国すこやかプラザ セミナーホール
入場無料 定員250名(定員になり次第締め切ります)

申し込み先 埼玉県自閉症協会
※できる限りメールでのお申込みにご協力をお願いします。
saitama-mentor◆as-saitama.com (◆を@に変えてお送りください)
090-6144-2793(平日10時~18時・休日は対応をお休みさせていただきます)

★定員に達し、参加できない場合のみメール返信いたします。
連絡先が携帯電話のメールアドレスの場合、迷惑メール受信設定によってはこちらからのメールを
受信できない場合がありますので、あらかじめ上記アドレスからのメールを受け取れるよう設定の

変更をお願いします。

チラシはこちらから
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日本自閉症協会 自閉症と三角頭蓋手術についての声明

日本自閉症協会は、自閉症と三角頭蓋手術について下記の通り声明を発表しました。

国家戦略特別区域「沖縄県」の認定事業「病床規制に係る医療法の特例」における「小
児の軽度三角頭蓋に対する頭蓋形成術」について
http://www.autism-japan.org/action2/2016/20160801.pdf